孤独論(田中 慎弥 著)を読んだ。
生きることに真剣に向き合う著者の純粋で真っ直ぐな思いが溢れていた。
インターネット(私も親しくもない誰かと常につながっている事に不快感をおぼえる)、そして横並びの教育、皆と同じでなければハブられたような思いをさせられ思考停止に追い込まれる…日本社会。
それを著者は「奴隷」だとこの本の中で叫んでいます。
そこから抜け出すにはつながりを遮断して孤独(自由)になるのが良い。
孤独になって自分と向き合い、自己を分析し読書から英気を養って思考を深めその中で余裕を得ることが大切だという事。
主体的な生き方を獲得したならば、自分がやりたい(やれる)事も分かってくるはずだと。
そのための方法が孤独になる事というわけです。
2012年に田中さん(著者)が芥川賞を受賞された記者会見を見たとき癖がめちゃくちゃある人だけど、実はいい人なんだろうなぁと思いました。
なんか、この人好きだなと。
いかんせんまだ小説は読んだことないので読んでみようかな